在宅就労訓練

アイクロッソ及びアイクロッソ西宮では「在宅就労訓練」に取り組むことができます。

以前は「通所が困難で在宅就労訓練を行うことがやむを得ないと判断される者」といった条件でしたが、新型コロナウイルス対策期から要件が緩和され、在宅就労訓練にチャレンジしやすくなったように思います。

アイクロッソは新型コロナウイルス対策期より以前の2016年から在宅就労訓練に取り組んできました。

これまでの経験を踏まえ、在宅就労訓練の利用に向けて制度の解説をしておりますので、ご興味のある方はぜひご一読ください。

在宅就労訓練を利用できる方

厚生労働省が公表しているガイドラインによりますと、現在は下記のような方が在宅就労訓練の利用対象者となります。

・在宅でのサービス利用を希望する者であって、
・在宅でのサービスによる支援効果が認められると市町村が判断した者

「就労系障害福祉サービスにおける在宅でのサービス利用にかかるガイドライン」厚生労働省

つまり、まずはご本人が在宅就労訓練を希望しているということを表明する必要があります。

その後、ご本人とアイクロッソのスタッフや相談員さんでどのように在宅就労訓練に取り組むか、どういった支援効果が見込めるかを検討し、サービス等利用計画の提出などを踏まえ、市町村の判断を仰ぎます。

※ご本人の状況や市町村によって流れが変わる場合があります。上記はあくまで一例です。

必要なスキル

在宅就労訓練を希望するにあたって、必須のスキルはありません。

たとえばパソコンが得意でないとできないとか、そんなことはありません。

大切なことは、在宅就労訓練に取り組む理由や目標です。

なぜ在宅就労訓練を利用したいか、言語化できていなくても大丈夫です。

希望すれば必ず利用できるわけではないのですが、アイクロッソのスタッフや相談員さんとまずは一緒に考えてみてください。

在宅就労訓練の運営要件

厚生労働省が公表しているガイドラインによりますと、下記が運営要件になります。

① 運営規程において、在宅で実施する訓練及び支援内容を明記すること。
② 指定権者から求められた場合には訓練・支援状況を提出できるようにしておくこと。
③ 在宅利用者が行う作業活動、訓練等のメニューを確保すること。
④ 利用者に対し1日2回は連絡・助言又は進捗状況の確認を行い、日報を作成すること。ま
た、訓練等の内容及び利用者の希望等に応じ、1日2回を超えた対応も行えること。
⑤ 緊急時の対応ができること。
⑥ 在宅利用者からの疑義照会等に対し、随時、訪問や連絡等による必要な支援が提供できる
体制を確保すること。
⑦ 事業所職員の訪問又は利用者の通所又は電話・パソコン等の ICT 機器の活用により評価等
を1週間につき1回は行うこと。
⑧ 原則として月の利用日数のうち1日は事業所職員による訪問又は利用者による通所により、
事業所内において訓練目標の達成度の評価等を行うこと。
⑨ ⑦が通所により行われ、あわせて⑧の評価等も行われた場合、⑧による通所に置き換えて
差し支えない。
(その他、在宅と通所による支援を組み合わせることや、利用者が希望する場合にサテライト
オフィス等でのサービス利用も可能。)

「就労系障害福祉サービスにおける在宅でのサービス利用にかかるガイドライン」厚生労働省

上記の文章は事業所へ向けた文章のためかちっとした文章になっていますが、利用者さんが日々の在宅就労訓練を取り組むうえでの心がける必要があるものをまとめると下記のようになります。

  • 1日に2回はスタッフと電話やLINEなどでやりとりをする必要がある
  • 週に1回は通所もしくはスタッフの訪問もしくはICT機器(ZOOMやLINE等)の活用により、在宅就労訓練がどうだったかの振り返りを行う必要がある
  • 月に1回は通所もしくはスタッフの訪問で振り返りを行う必要がある

アイクロッソで取り組んでいる在宅就労訓練の作業内容

軽作業

緩衝材の封入作業

コーヒー関連の作業

スペシャルティコーヒーの生豆ハンドピック

事務作業

会計データ入力

会計以外のデータ入力

WEB関連の作業

動画編集

画像編集

イラスト制作・販売

ブログ制作代行

ホームページ制作代行

ビジネスマナー講座

アイクロッソで取り組んでいる在宅就労訓練で使うものについて

使うものは取り組む作業によって変わりますが、基本的には使う資材や道具、ツールはアイクロッソの方で用意しております。貸与や支給に伴い、ご負担いただく料金などは特にありません。

ただし、事務作業やWEB関連作業においては通信環境が必要になります。通信環境については、ご自宅のインターネット回線を使用して頂くことになり、通信費における費用負担は申し訳ございませんが実施しておりません。予めご了承ください。

作業内容に関わらず使用するもの

電話、メール、LINE、ZOOMもしくはGoogle meetなどのWEB会議ツール

軽作業の場合

緩衝材・袋や説明書などの封入物・ディスクカッターなど

事務作業やWEB関連作業の場合

PC・タブレット・マウスなど

在宅就労訓練の一日の流れ(一例)

10:00~15:00までの終日の場合

~10:00 B型スタッフに作業開始の連絡を行う。

10:00~10:55 1コマ目の作業

10:55~11:05 小休憩

11:05~12:00 2コマ目の作業、お昼休憩前に午前の作業の進捗報告を行う。

12:00~13:00 お昼休憩

13:00~13:55 3コマ目の作業

13:55~14:05 小休憩

14:05~15:00 4コマ目の作業、本日の作業の報告を行う。

在宅就労訓練の終了

在宅就労訓練についてよくあるご質問